突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<下>

公開日: 更新日:

 貴乃花親方が会見で終始こだわっていた「告発状」にしても、「退職」に至った決定的な理由と言えるのかどうか。 

 引退を決意した理由として強調したのは、内閣府へ提出した「告発状」に関してだった。「真実を曲げ、告発は事実無根だと認めることはわたしにはできなかった」と言った。まるで、相撲協会から一方的に「告発状は事実無根な理由に基づいてなされたもの」という文書を送り付けられたかのような言い草だ。

 しかし、それ以前に貴乃花親方は、告発状に関して協会に「認識が違っている部分があれば教えて欲しい」と注文している。それに対する協会の回答が貴乃花親方の指摘した文書であって、口火を切ったのはあくまで貴乃花親方の方なのだ。

 しかも告発状に関するやりとりを、一門への所属義務と都合よく結び付けているのだから、芝田山広報部長が貴乃花親方の会見を否定したのはある意味、当然だ。

 おまけに、この告発状の中身は言い掛かり、イチャモン、こじつけのオンパレードだったらしい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?