著者のコラム一覧
小野俊哉ノンフィクション作家

1961年岡山出身。スポーツ・アクセス㈲取締役社長。早大理工学部卒、味の素、住友金属工業を経て、03年同社設立。プロ野球、メジャーリーグの記録を分析、評論し各メディアやメジャー球団に情報を提供している。

イチローの偉大な記録を見直して浮かんだ新たな「数字」

公開日: 更新日:

 04年の「2死、得点圏」状況下での打率は.472(53打数25安打23打点)で戦後6位。21世紀なら最高打率を誇る(50打数以上)。

 ここぞのチャンスで打つ集中力は、09年第2回WBCでも見事に再現された。あの興奮の一打は記憶に新しい。決勝戦の十回表2死二、三塁から放った2点タイムリーの決勝打で韓国を破り、連覇を達成した。

 余談だが、オリックス時代の日本シリーズの珍記録を紹介する。九回ないし延長回の土壇場における本塁打は試合を左右する。日本シリーズ全69大会でこういった本塁打は85本。しかし、左打者が左投手から放った一発はイチローの1本しかない。仰木オリックスがメークドラマの長嶋巨人を下した96年第1戦、十回表、2死無走者で河野博文からの決勝ソロがそれである。

 来年3月20、21日東京ドームでの開幕アスレチックス戦に勇姿を披露するはずだ。ここぞの場面で、ド派手な活躍を見たいものだ。

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