FA西と自由契約・金子の共通項 条件闘争にメジャー“利用”

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「チームメートとはいえ、やり方が似すぎだよ」

 オリックスOBが苦笑いしながらこう言った。今オフ、オリックスからFA宣言した西勇輝(28)と、同球団から5億円減の提示をされて自由契約を申し入れた金子千尋(35)のことだ。

 このOBによれば、2人は揃ってオリックスとの交渉の席で「メジャー挑戦」をにおわせる発言をしているというのだ。

 たとえば金子は14年オフ、国内FA権を行使したうえで、オリックスにポスティングによるメジャー移籍を要望。ソフトバンクなど国内他球団との争奪戦の末、オリックスと4年24億円(推定)で残留した。

「今回の西の動きは、4年前の金子の時と似ている。ポスティングをチラつかせながら、FA宣言し、他球団との交渉に臨んだ。オリックスはそのやり方を心得ており、マネーゲームには乗らなかった。ソフトバンクや阪神が4年総額20億円級の破格条件を用意する一方、4年10億円の提示にとどめた。放出やむなしです」(オリックスOB)

 さる球界関係者が話を引き取って言う。

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