50秒の電話で“暴力集団”押し付けられた千賀ノ浦親方の不運

公開日: 更新日:

 今回の事件で、ある意味、最も割を食ったのは千賀ノ浦親方(57=元小結隆三杉)ではないか。

 6日は殴られた方の貴大将とともに相撲協会へ。手を上げた貴ノ岩に関して「考えが甘い。残念だし情けない。協会からは厳しく監督するように(と言われた)」とコメントした。

 先の11月場所で優勝力士の貴景勝(22)を輩出したお祝いムードもどこへやら。千賀ノ浦部屋にはこの日も朝から報道陣が大挙して押し寄せ、物々しい雰囲気に包まれた。

 千賀ノ浦親方はそもそも、好きこのんで旧貴乃花部屋の力士たちを受け入れたわけではない。

 協会を辞める貴乃花(46)から、弟子たちを預かってほしいという趣旨の連絡を受けたのは去る9月25日。退職会見当日の午後12時30分ごろだった。

「おまけに電話は、たった50秒で切れたっていうからね。貴乃花からはひと言、『弟子たちをお願いします』と言われただけだったそうだ。協会を退職することも、弟子のことも正式に聞いたのはそのときが初めて。あまりに突然の電話に仰天した千賀ノ浦は考える間もなく、とっさに『はい』と答えてしまったと聞いている」とは、ある親方だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然