50秒の電話で“暴力集団”押し付けられた千賀ノ浦親方の不運

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 しかし、「はい」という、そのひと言が、結果としてとんでもない事態を招くことになった。

 相撲協会はガバナンスやコンプライアンス強化を目的に、すべての親方に一門への所属義務を課した。その際、千賀ノ浦親方は貴乃花に、一門に所属するよう2回も説得したという。

 ところが、弟子を押し付けられたばかりか、貴乃花には会見で阿武松親方ともども、一門に所属しなければ協会に残れないと圧力をかけた“犯人”であるかのような言い方をされた。揚げ句、預かった弟子のひとりが暴力事件を起こしたわけだから、多かれ少なかれ、師匠としての監督責任を問われるのは確実だ。

 しかも、旧貴乃花部屋の力士の中には、3月にやはり付け人をぶん殴った貴公俊もいる。「暴力集団」を抱えることになった千賀ノ浦親方は、いわば恩をアダで返された格好だから、よくよく運がない――。

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