「第2の貴ノ岩」の懸念も…貴乃花が置いていった7人の地雷

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 第2、第3の貴ノ岩(28)が出ないと、誰が言えようか。

 自身の付け人を殴るなどし、7日に引退会見を行った貴ノ岩。昨年の日馬富士暴行事件では「先輩に対する態度が気にくわない」という理由で殴られた。それが自分も同じ理由で暴力を振るってしまったのだから、皮肉というか呆れるほかない。

 しかし、貴ノ岩の引退で騒動に終止符がついたかといえば、そうはいきそうもない。

 19日に「付け人に関する特別研修」を行うなど暴力根絶に追われる相撲協会だが、何より千賀ノ浦部屋にはまだ、貴ノ岩を除いて旧貴乃花部屋の力士が7人も残っている。もともと千賀ノ浦部屋に在籍していた力士8人との間に、対立構図が生じる可能性があるのだ。

■旧貴乃花勢と千賀ノ浦部屋勢の格差

 番付では旧貴乃花部屋勢が圧倒的に上だ。11月場所で優勝を果たした小結貴景勝(22)は関脇昇進が確実。十両には貴源治(21)がいる。前頭の貴ノ岩が引退しても、関取は2人いるのだ。一方、千賀ノ浦部屋勢は唯一の幕内力士だった前頭の隆の勝(24)が11月場所で4勝11敗と大きく負け越し、来場所は十両転落が避けられない。

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