3A転倒でSP5位発進…紀平梨花の母親が語る「愛用靴」秘話

公開日: 更新日:

 こだわりが爆発した。21日に開幕した全日本フィギュアで、女子ショート(SP)に登場した紀平梨花(16)は冒頭のトリプルアクセルで転倒。68.75点で5位と厳しいスタートとなった。

 失敗の原因に挙げたのは、かねて懸念材料だったスケート靴。公式練習や演技直前の6分間練習では、何度も足首部分にテープを巻いたり外したりを繰り返していた。

「6分間練習でも(テープを)キツく巻いて、中に入れたジェルのようなスポンジが上にあがってきて、すごく軟らかくなってしまった。スポンジが上に来ないようだいぶ下に入れて靴を履いてすごい(キツく)締めたんですけど、(逆に)硬くなりすぎてしまった」

 靴の突貫工事を迫られた原因は、今秋に発注した新しい靴にあった。紀平は愛用してきたものと同じ業者、サイズ、種類を2足オーダーしていたが、どちらも「シンデレラフィット」とはいかなかった。今年9月、やむなく、以前使っていた「先代」を引っ張り出したのだ。

 母の実香さんが言う。


「(オーダーしたものは)2足とも大きかったんです。いつも(靴1足につき)3カ月もたない感じで、その靴はもう2カ月履いていたんです。全日本まではもたないと思っていたんですけど、靴が合わないとエッジも合わせられない。NHK杯(11月)も始まっちゃうし、もうダメだと。サブの靴は今もあるんだけど、おろした靴は最低2週間は馴染ませないといけない。馴染ませている間は練習ができないのです。(出場大会の間隔が)1週間くらいしかないから使えなくて」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは