低迷男子ツアーの問題点と改善策は? 前JGTO副会長に聞く

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 ――問題が起きたら会長が責任を取るのではないですか。

 企業で問題が起きれば代表権のあるトップの責任です。しかしJGTOは、最初に言ったように選手が役員を決める。前会長の海老沢勝二さんも、現会長の青木功さんもそうです。選手が気に入らなければ解任に追い込まれます。これではトップは選手の顔色をうかがうばかりで責任の取りようがありません。米PGAツアーのように、プレーヤーと執行部がはっきり分かれていれば、政策もスムーズに実行できます。

 もし失敗すれば執行部が責任を取ればいいだけの話です。

 ――まともな組織でないから、新しいことも、思い切った経営もできないのですね。

 私がJGTO副会長に就任し、真っ先に感じたのはそこです。だから政策委員会を立ち上げ、事業計画を練り、将来を見据えたビジョンを計画したのです。そして米PGAツアーと10年契約の交渉をし、将来の有望選手を育てるAbemaTVツアーを充実させた。しかし残念ながら役員の多くに理解を得られなかった。むしろ、いろいろな改革に取り組んだので守旧派の首脳部から疎んじられポストから外されました。任務がなければJGTOにとどまる意味もありません。だから辞任したのです。

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