【安倍昌彦氏特選 “開幕即戦力”新人】荒西祐大(オリ3位)

公開日: 更新日:

■扇形に広がる多様な球筋

 オリックス3位の荒西祐大(ホンダ熊本)は、全指名選手で最年長タイの26歳。サイドハンドの変則右腕だ。

 安倍氏は、この荒西を玉名工(熊本)時代から見ている。

「高校時から横手投げで、強豪校に勝った試合を偶然見ました。当時は粗削りで、社会人になってから毎年ドラフト候補に挙げられながら、決め手に欠けていた。今は、サイドからややスリークオーター気味のフォームで、昨年、自己最速の149キロをマーク。昨夏、社会人日本代表メンバーとして活躍したことが3位指名につながったのでしょう。今が旬の投手です」

 投球はどうか。

「力投型ながら、何より制球力がある。マウンドから見て『扇形』の球筋を持っている。内角はより内に食い込み、外角はより外に投げ込める。特に打者の左右にかかわらず内角を出し入れできる投手はプロでも多いわけではない。さらに、ストレート、スライダー、チェンジアップという全球種が打者の手元でナチュラルに変化する。スライダーは小さく速く曲がるものと、曲がり幅が大きなものを使い分けているように見える。球種は多くはないものの、球筋のバリエーションの豊富さで十分にカバーできるでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    センバツ人気低迷の真犯人!「スタンドガラガラ」なのは低反発バット導入のせいじゃない

    センバツ人気低迷の真犯人!「スタンドガラガラ」なのは低反発バット導入のせいじゃない

  2. 2
    三田寛子ついに堪忍袋の緒が切れた中村芝翫“4度目不倫”に「故・中村勘三郎さん超え」の声も

    三田寛子ついに堪忍袋の緒が切れた中村芝翫“4度目不倫”に「故・中村勘三郎さん超え」の声も

  3. 3
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  4. 4
    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

  5. 5
    夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由

    夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由

  1. 6
    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  2. 7
    マイナ保険証“洗脳計画”GWに政府ゴリ押し 厚労相「利用率にかかわらず廃止」発言は大炎上

    マイナ保険証“洗脳計画”GWに政府ゴリ押し 厚労相「利用率にかかわらず廃止」発言は大炎上

  3. 8
    「大谷は食い物にされているのでは」…水原容疑者の暴走許したバレロ代理人は批判殺到で火だるまに

    「大谷は食い物にされているのでは」…水原容疑者の暴走許したバレロ代理人は批判殺到で火だるまに

  4. 9
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  5. 10
    大谷は口座を3年放置のだらしなさ…悲劇を招いた「野球さえ上手ければ尊敬される」風潮

    大谷は口座を3年放置のだらしなさ…悲劇を招いた「野球さえ上手ければ尊敬される」風潮