評価うなぎ上り日ハム輝星“唯一の不安”は奇策好きの指揮官

公開日: 更新日:

 部活動の引退後はウエートにも取り組み、尻回りは100センチを超えるほどになった。チーム関係者によれば「高卒当時の大谷翔平(エンゼルス)よりもでかい」という。

 新人合同自主トレの当初130キロ台中盤だったストレートは、次第にうなりを上げ、キャンプイン直前には140キロ台中盤を計測した。

 吉田はブルペンで主にセットとクイックで投げていた。「ワインドアップは振りかぶった時点で足を後ろに引くことによって自然と勢いがつくが、セットやクイックで自分自身で勢いをつけたほうがいいと思っている」と本人は話す。あえて難しいシチュエーションに自分を置き、強い球を投げようという意識を持ってブルペンに臨んだ。キャンプでコーチから新たな技術を学び、実戦に入っていけば、最速152キロのストレートは、さらに凄みを増すに違いない。

■「できるなら準備してくれ」

 もっとも、日本ハムの高卒新人投手は、たとえ力があろうと、プロの環境、生活に慣れ、1年間を通して野球ができる体力づくりが優先。ダルの一軍デビューは6月に入ってから。大谷も投手としてのデビューは5月下旬だった。球団は吉田に関しても先輩の育成方針を踏襲する方向。体が完全に出来上がっていない1年目からフル回転、取り返しのつかない故障につながることを危惧しているからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 2

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる

  2. 7

    星野監督は中村武志さんを張り倒した直後、3ランを打った隣の俺にも鉄拳制裁…メチャクチャ痛かった

  3. 8

    (1)身内すらも“監視し欺く”情報統制…機密流出犯には厳罰、まるで落合博満監督のよう

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希は「ひとりぼっち」で崖っぷち…ロバーツ監督が“気になる発言”も

  5. 10

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった