SBドラ1甲斐野にプロの洗礼…MAX153kmでも通用しない理由

公開日: 更新日:

 12日、ソフトバンクドラフト1位ルーキー、甲斐野(22=東洋大)が、初めてシート打撃に登板。上林、川島、内川、松田宣、甲斐の主力に投げ、安打は2本。MAX153キロを出すなどエンジン全開だったが、上林にフェンス直撃の二塁打を食らい、松田宣には外角のボールを左翼前に運ばれた。

 甲斐野は上林の打球に、「あれはヤバイっす」と驚愕しきり。

「普通に左飛だと思ってたら、あんなに打球が伸びるなんて……。まだまだだと心の底から思った。これがプロのレベルなんだな、と」と続けた。

 とはいえ、打球がグングン伸びたのは「レベルの差」というだけの話ではなさそうだ。ネット裏で視察した他球団スコアラーは「大学時代の甲斐野を知っているが」と、こう話す。

「球速は確かに出ているが、球質が軽い。あれでは長打を浴びる可能性が高い。原因? ボールの握りが浅く、しかもスピンがかかりすぎているからでしょう。それでも大学時代は球速で押せたが、プロはそうはいかない」

 甲斐野自身は「スピード表示を見て、(投手は)スピードだけじゃないと痛感した」とも話していた。

 それがわかっただけでも収穫だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは