竹田氏辞任はIOCの意向…バッハ会長は隣に並ぶのを拒否

公開日: 更新日:

 JOCの竹田恒和会長が退任を表明した背景には、五輪のイメージダウンを懸念するIOCの強い意向があったようだ。

 仏有力紙「ルモンド」(19日付電子版)は、退任表明は、「IOCのバッハ会長が東京五輪まで1年を祝う7月24日のイベントへの出席を拒否したことがきっかけではないか」と指摘。そのうえで「バッハ会長は、竹田氏の隣に並びたくなかった」と報じた。

 また、竹田会長を五輪招致をめぐる贈賄の疑いで捜査してきた仏司法当局は19日、NHKの取材に対し、「退任表明は何も変えない」と語り、竹田会長の退任表明は裁判を開くかどうかを審査する「予審手続き」に影響を与えることはないとの見解を示した。

「予審手続き」は、予備的な捜査を行った検察の請求に基づき、捜査権を持つ予審判事が裁判にかけるかどうかを判断する制度。その開始はフランスでは、重みのある司法判断とされている。「嫌疑あり」と判断されれば、日本の起訴に相当する「公判請求」が行われる。仏司法省の2017年の統計では、容疑者の8割が裁判にかけられている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性