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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

木浪vs鳥谷の虎遊撃争い 矢野監督の理念と覚悟が問われる

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■ルーキーあるある

 そんなこんなで迎えた開幕戦。注目のルーキー・木浪はオープン戦の高打率(.373)が嘘のような5タコに終わり、見事なまでの「ルーキーあるある」を体現してみせた。一方の鳥谷は延長十一回裏に代打として今季初出場を果たすと、もう少しでホームランという大きな当たりの三塁打を放ち、その後のサヨナラ勝利につなげた。しかも、あまり得意ではなさそうなヒーローインタビューにも登場し、大観衆からの熱烈な拍手喝采を浴びたのだから、余計に鳥谷健在の印象が強く残った。

 こうなると、翌2戦目は鳥谷のスタメン奪回なるかと一部で思われていたようだが、矢野監督はそれでも木浪を外すことなく、翌日も含めて3連戦すべてでルーキーをスタメン起用。結果はまさかまさかの無安打続き(9タコ)で、「ルーキーあるある」まっしぐらといった感じだが、それでも矢野監督には木浪スタメンを続けてもらいたい。いったん、この若手を育てると決めたのなら、多少の不振には目をつむって我慢の起用をしてもらいたい。それこそが若手をころころ入れ替えた金本知憲前監督との大きな違いになるはずだ。

 この木浪と鳥谷のショート争いは、そのまま矢野監督の理念と覚悟を表すと思えるほど、今季の阪神にとって重要な問題だろう。開幕からしばらくの楽しみである。

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