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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

ブログ炎上に思う…イチロー引退に水を差した真犯人は誰か

公開日: 更新日:

 イチローが引退を発表した。予想していたこととはいえ、いざ本人の口から「現役生活に終止符を打ち、引退することになりました」(会見にて)という言葉を聞くと、胸に迫るものがあった。

 ラストゲームとなった3月21日のMLB公式戦「マリナーズVSアスレチックス」。その八回裏のイチロー交代劇は余計な実況がなく、雑念のない感慨にふけることができた。もちろん、イチローの選手としての衰えは素人目にもありありとわかるし、現時点での選手評価だけならMLBの公式戦に、しかもスタメンで出場できるレベルではないため、今回のマリナーズの日本開幕戦シリーズをイチロー引退のために用意された、いわゆる花相撲の興行だと批判する声も少なくない。公式戦の中に引退試合を組み込むことは真剣勝負を害する茶番劇につながるため、これまでにも散々議論されてきた問題だ。

 正直なところ、私もそういうことが気になってはいたのだが、だけどイチローのラスト、しかも決して全盛期のパフォーマンスではない、45歳なりに衰えた天才が懸命にバットを振り、内野ゴロで必死に走っている姿を見ると、なんとなく目をつむりたくなってしまった。イチローだから、まあいいか。MLB公式戦の尊厳みたいなものは薄れるけど、それもまあイチローくらいスペシャルな存在だったら許容できる。そんな感じだ。

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