著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

「我慢できない」は嘘 矢野監督よ虎ファンを見くびるな!

公開日: 更新日:

 新生・矢野阪神が煮え切らない戦いを続けている。開幕9試合を消化して4勝5敗と、一応5割前後をキープしているが内容は芳しくない。

 大きな問題はやはり打線だろう。7日の広島戦では大量9点で勝利したものの、それでもチーム総得点と本塁打数はリーグ最下位。この得点力不足は今に始まったことではなく、ここ数年の阪神の課題であり、もっと遡れば阪神の伝統的な苦手分野ともいえる。今年もやっぱり打てないのだ。

 それにしても、これは一体、どういうことなのか。毎年毎年あまりに打てなさ過ぎる。特に生え抜き日本人の真の意味での4番打者は、1980年代の掛布雅之以来ずっと出てきていないのは有名な話だ。当然、球団としてもそこをわかっているからこそ、打力強化を図って試行錯誤しているのはありありと伝わってくるのだが、それでも一向に結果が出ない。

■木浪スタメン落ちは残念

 阪神の若手が育たない理由として、メディアなどでしばしば囁かれるのが「人気球団がゆえにマスコミやファンが目先の勝利を求め過ぎて、若手育成を我慢できない」という説である。その真偽は定かではないが、確かにオープン戦絶好調の勢いのまま、次代の正ショート候補として開幕スタメンを勝ち取ったルーキーの木浪聖也は、わずか4試合ノーヒットが続くとあっさりスタメン落ちとなった。その後は北條史也やベテランの鳥谷敬が日替わりでスタメンショートを務めている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  5. 5

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  1. 6

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  2. 7

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  3. 8

    メジャー挑戦組出場の追い風になるのか? 巨人岡本は「絶対に出たい。ただ…」

  4. 9

    阿部巨人かつての盟友・李承燁氏に打撃コーチ緊急打診の深層…来季首脳陣発表後にナゼ?

  5. 10

    星野監督と1週間連続の晩飯ざんまい…ハワイ自主トレ中に突然、「星野ですう~」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ