“完全復活”巨人山口 開幕連勝の陰に原監督の言葉と夢封印

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 巨人山口俊(31)が開幕2連勝を飾った。

 中日戦は昨季ノーヒットノーランを達成するなど、7試合に登板して3勝0敗、防御率1.80。相性の良さは今季も健在だった。

 9日の試合は7回を投げて6安打1失点。DeNAに在籍していた2016年8月から中日戦6連勝となった。

 2年前を思えば、見事な“復活”である。17年7月、酒に酔って病院で暴れ、男性警備員を負傷させたなどとして、8月から残りシーズンの出場停止処分を受けた。球団からはさらに総額1億円以上の罰金、減俸を科せられ、複数年契約の年数まで削られた。フロントに自主退団まで迫られていたと後に選手会が明かしている。そんな17年を乗り越え、昨季は9勝と復活を遂げていた。

 契約が切れた昨オフ、巨人と年俸2億3000万円の2年契約を結んだ。これには「葛藤」があったそうだ。さるチーム関係者がこう言う。

「昨季は先発も抑えもやってフル回転。事件で迷惑をかけた分は義理を果たし、かねて目標にしていたメジャーに挑戦したい意向も持っていた。場合によっては元オリックスの中島(現巨人)や金子(現日本ハム)のように自由契約を申し出ることも考えていたようです」

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