マスターズTV放映権料は“ゼロ” それでも利益が上がる理由

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 それに、たとえ採算が取れなくてもマスターズ中継なら注目度が高く、看板番組としてネットワークの宣伝になり、テレビ局は赤字覚悟で高額の放映権を支払うこともある。

 ところが、マスターズトーナメントでは、マスターズ委員会とオーガスタナショナルGCが、全てを管理している。マスターズ中継で流れるCMは米国企業のIBM、AT&Tと、独企業のメルセデス・ベンツの3社だけ。

 CMスポンサーが変わることがあっても、試合中継の合間に流れるCMスポンサーは3社だけというのは、長年変わらない。

 しかも、CMが流れるのは1時間にたった4分と、通常のスポーツ中継の3分の1。マスターズ委員会がスポンサー3社から、1社7億~10億円のスポンサー料を受け取り、それをCBSに渡していると伝えられている。

■リポーターや映像にも口出し

 マスターズの放映権料を売れば、軽く100億円を超えると言われるだけに、マスターズ委員会は損をしているという指摘もあるが、あくまでマスターズを世界最高の試合にするためにこのやり方を変える気はなさそうだ。

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