ケガ人続出でも首位 ソフトB支える育成出身「低年俸選手」

公開日: 更新日:

「羨ましいよ。ケガ人が続出しているのに、いい育成出身選手がゴロゴロいるんだから」

 パのライバル球団の編成担当が苦笑いを浮かべてこう言った。

 ソフトバンクは今季、ケガ人が続出。4月末には外野のスタメンに内野手登録の3人が並ぶ異例の事態に陥った。しかも、柳田(年俸5.7億円)、サファテ(5億円)、バンデンハーク(4億円)、中村(2.4億円)という高給取りばかりが離脱。普通なら、大コケしてもおかしくないのに、20勝13敗2分けで首位を快走中だ。

 これを支えているのは、育成上がりの安月給選手たちだ。2017年育成4位の大竹(年俸1500万円=写真)は、防御率はリーグトップの1.02。17年育成2位・周東(600万円)、11年育成1位・釜元(600万円)、10年育成5位・牧原(2000万円)らがチームの勝利に貢献している。10年育成4位・千賀はエースとなり、10年育成6位の甲斐は堂々の正捕手である。

 ソフトバンクには現時点で22人の育成選手が在籍。12球団で最も充実していると評判のファーム施設を保有するなど、05年にスタートした育成制度を最大限に活用している。もっとも、大半の球団はソフトバンクのように支配下選手と合わせて90人近い選手を抱えられるカネも人もいない。金満球団だからこそ、なせる業ではあるのだが。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋