開幕から4戦4勝 ソフトB高橋礼が心酔する“牧田流”投球術

公開日: 更新日:

 福岡のサブマリンが、この日も深く静かに潜航した。

 21日、ソフトバンク高橋礼(23)が西武打線を相手に5回2安打2失点。五回には押し出し四球を与えるなど制球に苦しんだものの、開幕から4戦4勝でハーラートップをひた走っている。

 一軍デビューした昨季は下手投げ特有の「低さ」を意識するあまり、球速ダウン。打ち込まれるケースが多々あった。高橋礼の魅力はMAX144キロの直球。ヒザを故障する前の山田久志を彷彿させる速球派だ。

 そこで高橋礼が考えたのは、手首の角度。制球はある程度犠牲になるものの、手首を立てればボールによりパワーが伝わりやすい。もともと低い位置から投げることもあって、140キロ台の球速は打者には150キロにも見えるという。

 ある球団OBは「元西武の牧田(現パドレス傘下)の投球も参考にしている」と、こう話す。

「アンダースローで結果を残した直近の投手といえば、牧田や元ロッテの渡辺くらい。面識はないようだけど、去年の入寮の際には、牧田から知人を通じてメッセージをもらっている。そこからは牧田に心酔し、今でも『牧田さんの場合は……』『牧田さんの投球は……』とか、話題にすることも多い」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  2. 2

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  3. 3

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    前橋市長の「ラブホ通い詰め」だけじゃない…有名女優らもキャッチされた格安ラブホ不倫劇の舞台裏

  2. 7

    次期巨人監督へ桑田二軍監督が腕まくり! 松井秀喜氏への“つなぎ登板”は球団の思惑とも合致

  3. 8

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  4. 9

    国民民主・玉木代表が維新の“自民すり寄り”に猛ジェラシー! 総裁選後の「補完勢力」の座めぐり場外乱闘勃発

  5. 10

    杉田かおるの窮地を陰から支えていた舘ひろしの男気