両者ドライバー曲げてばかり 関西OP“歴史的激闘”のお粗末

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【関西オープン】最終日

「(初勝利までは)長かったです。自分のゴルフに徹することができたのが良かったです」

 通算19アンダーで大槻智春(29)と星野陸也(23)が首位に並びプレーオフに突入。4ホール目に大槻がバーディーを奪い、プロ9年目にしてツアー初優勝。喜びの感想をこう述べた。

 それにしても、もつれたプレーオフの「マッチプレー」は何ともお粗末な内容だった。舞台は打ち下ろしの18番パー4(389ヤード)。最終日はティーマークを実測325ヤードに移して距離を短縮し、飛ばし屋ならドライバーで1オン可能な設定だった。大槻と星野はドライバーでグリーンを狙うも左右のラフやバンカーと曲げてばかり。決着がついた4ホール目も大槻は左、星野は右のバンカーにつかまった。星野は第2打を3メートルにつけるもバーディーパットが打ち切れず、第2打を1・5メートルに寄せた大槻がこのパットを沈めて勝負を決めた。

 この日の大槻は65、星野も63の好スコアで最終組の外国選手を逆転したまでは良かったが、プレーオフは2人ともドライバーを振り回し、4度打ってもグリーンやフェアウエーに一度も置けない。そんな凡戦を中継アナは「歴史に残る激闘です」と言ったから、「それは違うだろ!」と突っ込みを入れたくなったファンは多かったのではないか。国内男子ツアーの人気が低迷する理由がよくわかる。

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