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田口光久サッカー解説者

1955年2月14日生まれ。秋田県出身。秋田商高から三菱(現浦和)入り。76年に日本代表入りを果たし、日本代表Aマッチ59試合に出場。B、Cマッチを含めると161試合で代表守護神として活躍した。現役を引退する84年まで代表主将を務め、引退後は秋田経法大付属高、青森山田高、遊学館高、国際学院高サッカー部監督を歴任した。

浦和vs湘南で世紀の大誤審 J1は来季からGLTの導入するべき

公開日: 更新日:

 手よりも不器用な足を駆使するサッカーにミスは付き物。試合を俯瞰して見るのではなく、ピッチを走り回りながら判定を下すレフェリーにも言えること。ミスジャッジも致し方ない……では許されないミスが、17日の浦和―湘南戦で起きた。

 浦和が2―0とリードして迎えた前半31分。湘南DF杉岡のミドルシュートは浦和のゴール右ポストに当たり、左サイドネットに突き刺さった。

 浦和GK西川は失点に顔を歪めながら、跳ね返ってきたボールをセンターサークルに向かって放り投げた。もちろん試合再開のためである。

 ところが主審の判定はノーゴール。これには選手もスタンドの観客も仰天した。誰の目にも明らかなゴールが認められなかった。世紀の大誤審と言ってもいいレベルだ。

 ゲンダイ読者の皆さんで「W杯以外にイングランドやドイツのリーグで導入済みのゴール・ライン・テクノロジー(GLT)をJリーグは採用しないのか?」と疑問に思う人も多いだろう。私自身も不思議でしょうがない。

 浦和―湘南戦を現地で観戦したJリーグの村井チェアマンは「GLT導入を議論しないといけない」と話したが、23日になってリプレー映像を活用する「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」を2021年からJ1で全面導入することを目標にしていることを明らかにした。どうして「2020年にGLTを導入する」と決断しないのか? テクノロジー導入は、時代の趨勢からいって必要不可欠。大誤審を目の当たりにしたのだから、VARの導入を待っている暇はない。

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