日ハムが12球団初 大船渡・佐々木を“1位指名公言"の真意

公開日: 更新日:

■強奪を懸念

「佐々木は今のところ国内のプロ入りが第1志望。ただ、メジャーも高く評価しており、辣腕代理人のスコット・ボラス氏が水面下で接触を試みたといわれている。先日、ソフトバンクが昨年の全米ドラフトでブレーブスから1巡目指名されたスチュワートを獲得。ボラス氏がスチュワートの代理人を務めていますが、日本球界には依然として、『メジャーがこの報復として、佐々木を強奪しかねない』と懸念する声があります」

 大船渡の国保監督は、佐々木の投球強度を制限するなど、故障防止を第一に考えている。高校入学後も身長が伸び、大人の体になり切っていないこともある。トミー・ジョン手術の権威である慶友整形外科病院の古島弘三医師は「肉体的、技術的なピークは24~25歳で迎える。成長期で骨が弱い時期に過度の負担をかければ故障リスクは高まる」と話すように、プロ入り後も長い目で見つつ、育てる必要があるだろう。

「日ハムはダルビッシュ(カブス)、大谷翔平(エンゼルス)らの逸材を育てた実績はあるが、日本の球団の多くには、成長のピークまで時間をかけて育てる余裕がない、と言う声もある。メジャーは高卒選手の場合、イニング数を厳しく管理するなど、5~6年ほどかけて完成形に持っていく。異国の地でプレーするハンディはあるにせよ、徹底された育成方針を武器に、メジャーが間隙を縫ってくる可能性は十分にあります」(前出の関係者)

 日ハムの1位公言は、日米による佐々木争奪戦の一端といえるかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償