レイズ出身のフロントや首脳陣がメジャーで大人気の理由

公開日: 更新日:

 今季開幕時のチーム総年俸は29位。メジャーで2番目にカネのないチームゆえに、大枚をはたいてスター選手の獲得に動くことはできない。

 データを生かしたスカウト陣がドラフトで有望株を獲得、選手をこれまたデータ活用によって育成する。そうやって主力に成長した選手を交換トレードで放出、見返りに獲得した若手有望株をデータによって育てる――これを繰り返すことでチーム力をつけてきた。

 今季からツインズを指揮するバルデリ監督はそのような土壌から生まれた指揮官なのだ。

 レイズが初めてワールドシリーズに進出したのは08年。この時のチーム編成担当者はアンドリュー・フリードマン氏だった。限られた予算の中で同地区のヤンキースやレッドソックスと同等に戦えるチームをつくり上げた同氏は現在、メジャーでトップとも言える大きな予算を持つドジャースの同職についている。当時の監督は極端な守備シフトや、選手の複数ポジション制を奨励したジョー・マドン氏だ。彼も今はメジャーでトップ3に入る資金力をもつカブスの監督だ。彼の下で長年ベンチコーチをしていたデーブ・マルティネス氏は、現在ナショナルズの監督を務めている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  2. 2

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  3. 3

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  4. 4

    高市早苗氏は総裁選“決選投票”にも残らない? 完全裏目の「鹿スピーチ」でまさかの大失速

  5. 5

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  1. 6

    「時代に挑んだ男」加納典明(46)“吉永小百合論”、「偏見に満ちているかもしれない。でも、それでいい」

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 8

    「サナエノミクス」が苦しい家計に追い打ち! 物価高ガン無視で“利上げ牽制→インフレ加速”のトンチンカン

  4. 9

    巨人・岡本和真がビビる「やっぱりあと1年待ってくれ」…最終盤に調子を上げてきたワケ

  5. 10

    新庄監督の去就は“白紙”と強調…日本ハム井川伸久オーナー意味深発言の真意