遼に18年ぶり3試合連続Vの期待 達成はツアー復活の起爆剤

公開日: 更新日:

 いずれにしろ、ここ18年間は達成者が出ていない大記録なのだ。3週連続や3戦連続を達成したプロはいずれも、その時代を代表するプロであり、絶対的な強さを誇った。技術、体力、メンタルのほかに、他のプロを圧倒する勢いもあった。

 評論家の宮崎紘一氏がこう言う。

「石川が3試合連続優勝を達成すれば、低迷する男子ツアー人気を大きく回復させる起爆剤になるかもしれません。男子ツアーが隆盛を誇った時は尾崎と青木の場外バトルでも盛り上がった。90年フジサンケイに尾崎が勝った際、テレビ中継のプレーヤーズゲストに呼ばれた青木が“おめでとう”と声をかけた。すると“強いプロが勝つのは当たり前”と青木を挑発した。“じゃあ見ていろよ”と青木の闘争心に火がついて、三菱ギャランで2位尾崎を抑えて青木が優勝するなど2人で競り合い、男子ツアー人気はどんどんアップした。だから石川だけでなく、連続優勝して盛り上げるライバルがもう1人や2人いるのが望ましい」

 選手会長兼ツアー機構副会長の激務に加えて、ツアー人気のカギを握る大記録への挑戦。石川の奮闘が続いているわけだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗