エディーJは長年目指してきた日本スタイルの完成形だった

公開日: 更新日:

 日本が希求してきたラグビーとは何か? 分かりやすく言えば<相手よりも一歩素早く動いて接点からボールを出し、そしてボールを動かし続ける>ラグビーです。日本が、以前から志向していたものですが、なかなかやり切ることができていませんでした。それをW杯というひのき舞台で示してくれたのが「エディージャパン」だったのです。

 もうひとつ、エディーHCは<後半に走り勝つチームをつくる>と宣言。選手たちにハードワークを求めたことも理にかなっていたと思います。

 日本人が、陸上100メートルや無差別級のパワーで金メダルを獲得するのは至難の業だと思いますが、マラソンでは金メダルを獲得できるわけです。スピードやパワーではかなわなくとも、持久力や粘りといった部分で強みを発揮する特性があります。

■見違えた五郎丸の肉体

 しかしながら、ラグビーの場合は、世界の強豪相手に黒星を重ねることで<後半に弱いというイメージ>が、プレーヤー自身の頭の中に完全に刷り込まれていました。エディーHCは、そこにメスを入れることで「後半に強いジャパン」をつくり上げました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず