関脇転落の貴景勝に「大関特例」10勝で復帰は容易か困難か

公開日: 更新日:

 過去の例を考えれば、楽観視はできない。

 9月8日初日の大相撲9月場所。注目のひとつが、貴景勝(23)の大関復帰だろう。

 今年3月場所で昇進を決めるも、5月場所で右ヒザ靱帯を負傷。翌7月場所は全休し、たった2場所で関脇に陥落した。

 そんな貴景勝が狙っているのが大関特例だ。大関は陥落直後の場所に限り、10勝以上で元の地位に復帰できる。ただ、過去にこの特例で復帰した力士は意外と少ない。1969年7月場所で導入されて以降、陥落した大関は20人。うち、特例で大関に返り咲いた力士は三重ノ海、貴ノ浪、武双山、栃東(2回)、栃ノ心の5人だけだ。

 元の地位に戻ることがかなわなかった大関たちも、全盛期なら2ケタ勝利はさほど難しくなかっただろう。しかし、2場所連続負け越しということは、それだけ衰えたり、ケガを抱えていた証し。そんな力士にとって、10勝は高いハードルだ。

 では貴景勝も10勝は難しいのか。ある親方は「案外、あっさりハードルを越えそうだけどね」と、こう続ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  2. 2

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 3

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  4. 4

    趣里の結婚で揺れる水谷ファミリーと「希代のワル」と対峙した梅宮ファミリー…当時と現在の決定的な違い

  5. 5

    中国企業が発表した「ナトリウムイオン電池」の威力…リチウムイオン電池に代わる新たな選択肢に

  1. 6

    永野芽郁「かくかくしかじか」"強行突破"で慌しい動き…フジCM中止も《東村アキコ役は適役》との声が

  2. 7

    永野芽郁と田中圭は文春砲第2弾も“全否定”で降参せず…後を絶たない「LINE流出」は身内から?

  3. 8

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  4. 9

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  5. 10

    頭が痛いのは水谷豊だけじゃない…三山凌輝スキャンダルで間宮祥太朗「イグナイト」“爆死”へ加速危機