研究されてもHR量産 ヤクルト村上を変えた助言と意識改革

公開日: 更新日:

 記録更新目前となった。

 16日の広島戦で2発を放って35本塁打、中西太の持つ高卒2年目以内の最多本塁打記録(36本)まであと1本に迫ったヤクルト村上宗隆(19)のことだ。

 シーズン中盤には相手チームに研究され、三振や凡打の山を量産。見るに見かねた石井琢打撃コーチは村上の意識改革に着手した。

「潜在意識の中でどうしても体が無意識に右に大きいのを、というのがスイングで出ている。ホームランに味をしめると、それに取りつかれるように同じスイングをしようとしてフォームが崩れていく。それを踏まえて反対方向に意識させる。結局、試合になったら『フォーム』では打てない。その意識ひとつ変えるだけで良くなる」

 アドバイスが奏功したか、7月は21試合で1本だった本塁打が8月には27試合で11本に。8月以降の計15本塁打中、右方向は5本、左方向は7本、中堅方向は3本と、広角に打ち分けている。

 村上自身はこう言う。

「バッターボックスでは逆方向を意識して、(走者がいる場合は)つなぐ気持ちで打席に立ちます。高校時代からそこは変わらずシンプルです。キャッチャーとしての経験はあまり生かしていないと思います。投手との駆け引きとか、配球はあまり意識しません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後