永田洋光
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永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に「明治大学ラグビー部、復活への軌跡」(洋泉社)などがある。

スコットランドと大一番 日本決勝T進出へ“3つのポイント”

公開日: 更新日:

 しかも、日程を見れば、スコットランドは9日のロシア戦から中3日、日本はサモア戦から中7日と、明らかに有利だ。

■正確なキックの雨、レフェリング

 しかし、グループリーグ敗退の危機に追い込まれたスコットランドは、決して侮れる相手ではない。彼らが過去8大会でベスト8を逃したのは、アルゼンチンに1点差で敗れた11年大会だけ。しかも、相手のかすかな弱みにつけ込み、傷口に塩をなすりつけるような“アンチ判官贔屓”の戦い方を徹底してくる。

 日本に対しては、キック処理が弱点とされるバックスリー(11番、14番、15番)の頭上に、正確なキックの雨を降らせてくるだろう。伝統国に甘いといわれるレフェリングを利用して、スクラムや密集戦で日本から反則を誘うようなプレーを仕掛けることも考えられる。

 日本はどう戦うか。

 相手の土俵に乗らず、勝ち点計算は頭の片隅にとどめて、これまで3試合で見せたように、パスを多くして相手を防戦一方に追い込むようなラグビーを貫くべきだ。それが、夏でも平均最高気温が20度弱の寒冷地からやってきたスコットランドを、さらに追い詰めることになるからだ。

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