ロッテ1位・佐々木朗希<1>野球経験なしの父が放った本塁打

公開日: 更新日:

 岩手県大会決勝の花巻東戦で、故障を防ぐために登板を回避。試合後、「投げたい気持ちはあった」と悔しがる表情をテレビで見て、ああ、3年前も同じような顔をしていたなと思った。

 朗希は中学3年の8月、KWB東日本大会(函館・千代台球場)に出場。強豪・埼玉スーパースターズとの最終戦、勝てば全国大会への出場が決まるという試合で、満を持して先発した。故障明けだったため、首脳陣は抑えを任せることが多かったが、最速141キロをマークするまでに成長していた朗希に、大一番を託したのだ。

 しかし、相手が一枚上だった。三回までに4失点。当時の監督・鈴木賢太さんがベンチにいる朗希を呼び、「ここで終わりな」と降板を告げた。

 ところが、朗希は「まだ投げたいです!」と強い口調で続投を直訴。大会期間中、ベンチで大きな声を出し、仲間を鼓舞するほど野球にのめり込んでいた。打たれて気持ちが萎えるどころか、負けず嫌いの本性をむき出しにしたのだ。

「これ以上やってもケガをするかもしれない。他の投手に投げさせて、経験させた方がいい」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず