巨人補強の大本命 中日ロドリゲスに“FAマネー投入”の算段
巨人がどうしても欲しい男がいる。中日の159キロ左腕、ジョエリー・ロドリゲス投手(28)の去就のことだ。
今季は64試合で3勝4敗41ホールド1セーブ、防御率1・64と抜群の安定感を誇り、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。
今季の年俸は7000万円。中日は9月から年俸の大幅増と複数年契約を提示して残留を要請しているが、いまだに交渉はまとまっていない。保留選手名簿の提出期限は今月30日。中日の球団関係者は半ばあきらめ顔でこう嘆く。
「厳しい感じ。誠意を尽くした条件は提示しているし、ウチはマネーゲームには応じない方針。残ってくれないなら、せめてメジャーに復帰して欲しい。2年前のゲレーロみたいに巨人に移籍するのだけは勘弁ですよ」
中日との交渉が決裂し、保留選手名簿を外れた場合、すぐに動ける態勢を整えているのが、その巨人である。今季は1年を通じて勝利の方程式を固定できず、救援投手は重要な補強ポイントとなっている。補強の本命といえるのが、この左腕なのだ。今季の活躍を受けて複数のメジャー球団、国内ではオリックスも調査を続けており、日米の争奪戦に発展する可能性がある。