ヤクルト奥川が“慎重発言”徹底 未完成の自覚と伸びしろ

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 プロテインやサプリメントの類いもほとんど摂取したことがない。体重に関しても、栄養バランスには気遣いながらも、無理やり増やそうとしたわけでもない。つまり、純粋培養されてきたといっていい。今はまだ線が細いが、寮生活をしながらプロのトレーニングを積んでいけば、1~2年後には10キロ近く体が大きくなり、投手としてさらにスケールアップするはずです」

 奥川は昨秋、ヤクルトの秋季キャンプを見学した際、練習を見ながら、投手がどんなトレーニング、コンディショニングのメニューに取り組んでいるのか、熱心にメモを取った。プロの練習内容に目からウロコの連続だったという。

「奥川は佐々木と比べて、大舞台での経験と実績があるから、即戦力と見られがちですが、体づくりに関する練習や知識については、極端に言えば中学生レベルかもしれません。奥川は春夏の甲子園後にそれぞれ、肩ひじに疲労が蓄積し、練習や実戦登板をセーブしてもいる。

 本人が理想の投手として掲げる田中将大(現ヤンキース)と比較されることが多いですが、高校時代からバリバリ投げ、プロ1年目から11勝をマークした田中と比べても、やるべきこと、勉強すべきことが多いと思います。ケガのリスクを度外視すれば、1年目からある程度の結果を残すでしょうが、2年目以降の反動が心配です」(ヤクルトOB)

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