大相撲理事選 6期12年ぶり「投票なし」に透ける協会の思惑

公開日: 更新日:

 大方の予想通り、「無風」となった。

 30日、相撲協会の理事選の立候補の受け付けが行われ、届け出を提出したのは理事10人、副理事3人。いずれも定員通りの人数のため、投票は行われず、立候補者の当選が確定した。

 今回は現職の山響親方(元前頭巌雄)が出馬せず。これに昨年9月に退職した理事の阿武松親方(元関脇益荒雄)の分を合わせた2席が空いていたが、初当選の花籠親方(元関脇太寿山)と2期ぶり理事復帰の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)ですんなり埋まった。

 相撲協会の理事選挙で投票が行われなかったのは6期12年ぶり。2010年に貴乃花が立候補、当選した「貴の乱」以降は毎年、定員を超える立候補者がいた。

 相撲協会は閉鎖的と批判されることもあり、無風選挙は事前に調整が行われてきたということだろう。そこに風穴をあけた貴乃花を評価する声もあったものの、実際に行われていたのはえげつない票獲得合戦だ。

■裏金顧問の暗躍

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方