大相撲理事選 6期12年ぶり「投票なし」に透ける協会の思惑

公開日: 更新日:

 ある親方は「その裏にいたのが、協会を追放された裏金顧問ですよ」と、こう続ける。

「現在、協会に約3億8600万円の損害賠償請求をされている顧問は、もともと北の湖理事長(元横綱)の右腕。理事長が亡くなると、貴乃花にひっついた。この顧問はパチンコメーカーの代理店関係者から裏金をもらうなど、やりたい放題。そんな顧問を危険視したのが当時、事業部長で協会ナンバー2だった九重理事(元横綱千代の富士)です。裏金をフトコロに入れる動画がネットに流れていることを北の湖理事長に報告。すると顧問は『九重にハメられた。あの動画流出の犯人は九重だ』と理事長に吹き込んだ揚げ句、選挙で票の流れを操作し、落選させた」

 その後も顧問は貴乃花と組んで勢力拡大に腐心。理事選で協会執行部と丁々発止やり合った。つまり、そうした不穏分子がいなければ基本は無風というのが協会の理事選。前近代的だが、協会内部では「まだ裁判で裏金顧問との決着がついていない。今度は白鵬にすり寄るのでは、と危惧する声もある。顧問はモンゴルとのつながりもありますから。当面は顧問と戦っている現体制のままの方が望ましい」(前出の親方)という声も出ている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ