著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

コロナ禍での中断延長に揺れるJリーグを緊急探訪【鹿島】

公開日: 更新日:

■「理解度を高めるいい時間に」

 そんな鹿島だが、J休止決定から約10日が過ぎた3月6日は、非常に明るい雰囲気に包まれていた。春らしい穏やかな晴天の下、かつて柏やローマ、ベシクタシュなどで名を馳せた元DFのザーゴ監督も、13対13のゲーム形式の練習に参加。

 1月の高校サッカー選手権優勝を引っ提げ、静岡学園高校から加わった新人・松村優太と正面衝突すると「ダイジョウブか?」と優しくいたわるなど和気あいあいとした様子が印象的だった。

「ここまでの公式戦3つは<泥のような試合>でしたけど、休止期間に意思統一も図れているし、チームとしても噛み合ってきている。前進している手ごたえはあります」とベテランFWの伊藤翔も笑顔を見せていた。

 彼らからは、コロナ拡大の悲壮感はあまり感じられなかった。この日の時点で茨城県の感染者はゼロだったこともある。

「クラブスタッフも『感染者がいないことが誇りだ』と言ってました。僕自身も消毒を心掛けるなど対策してます」と伊藤は言う。鈴木満強化本部長はマスクをつけて練習を見学していたが、チーム全体としては、FC東京などの都心のクラブのようなピリピリ感はない。こういった状態を維持することが、J早期再開への早道になるだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明