新型コロナで開催延期 貧乏Jクラブが直面する消滅の危機

公開日: 更新日:

 Jリーグが25日、3月15日までの公式戦・計94試合の開催延期を発表した。国内のプロスポーツ、コンサートなど大型興行の中で初の延期決定に「よくぞ決断した。村井チェアマン、やるじゃないか」と好意的な論調が大勢を占めているが、元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏は「遅きに失したのでは?」と疑義を呈する。

「21日・金曜日の湘南―浦和戦が今季Jリーグの開幕戦だったが、Jリーグの公式HPで【新型コロナウイルス感染・拡散予防】が公開されたのは前日の20日午後8時台のこと。実は20日午後6時公開のサイト『超ワールドサッカー!』で【新型肺炎にJリーグは注意喚起すべきでは?】というコラムを書いた。16日のルヴァン杯初戦の浦和―仙台戦では、受付で取材用IDカードをもらう際に『ミックスゾーンではマスク着用』などと言われた。選手保護は当然とはいえ、来場者のために公式HPでの注意喚起が遅きに失していると感じた。そもそも今回の措置自体は英断と言えるだろうが、もっと早い段階での延期決定がベターだったのではないか? と個人的には思っている」

 開催延期分の代替開催日が、集客の厳しい平日になる可能性も高く、そうなると各クラブとも大幅な収入減となる公算大である。村井チェアマンは「純資産が非常に薄いクラブ、入場料収入など日銭をあてにしないといけないクラブに関しては利益が明らかに損失する場合、補填措置はルール化されている」という表現で貧乏クラブ救済の考えがあることを示した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗