全柔連クラスターは五輪有力選手にも…迫るコロナの魔の手

公開日: 更新日:

「お家芸」のクラスター(集団感染)が止まらない。

 全日本柔道連盟(全柔連)は13日、講道館(東京・文京区)の事務局職員4人が新たに新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したと発表した。これで中里壮也専務理事らの役職者も含めて事務局内の感染者は計16人に達した。検査結果が判明していない関係者もいるだけに、今後もさらに増えそうな気配だ。

 全柔連では感染拡大を受けて3月30日から講道館内の事務局を閉鎖したが、翌31日に行った会議参加者から多数の感染者を出したとみられる。

 ここまでの感染は、役職者や事務局職員にとどまっているとはいえ、全柔連のコロナ禍は選手にも魔の手が迫っているという。さる柔道関係者がこう言う。

「講道館や全柔連に出入りしていた選手は少なくないというのです。実業団選手の多くは普段、母校の道場で練習しているが、多数の大学が早くに閉鎖した。行き場がなくなった選手は、講道館内の道場を稽古場にしていた。もちろん、選手は館内でマスク着用、手洗いを徹底するなど、感染防止に努めてきたが、中には幹部職員と濃厚接触した者もいるだけに、予断を許さない状況なのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変