レ軍サイン盗み「クロ」 MLB断定で露呈した日本球界の無力

公開日: 更新日:

「サイン盗み? 強いチームほどやっている」とは元メジャーリーガーの証言だ。

 GMや監督のクビが飛んだうえに莫大な罰金まで食らったアストロズに比べて処分が軽過ぎるという声はあるにせよ、MLBは今回、当時のレッドソックスでプレーした選手を含む60人以上を調査。関係者のビデオや写真に加え、メールまで徹底的に調べたという。

 インチキはやるが、ひとたび事件や問題が生じるとFBIのOBまで動員して白黒ハッキリさせるMLBに対して、日本の日本野球機構(NPB)は無力だ。

 かつてのダイエー(現ソフトバンク)のサイン盗み疑惑にしても、調査委員会を設置したのは当事者であるダイエー。コミッショナーが指揮して徹底的に調査したとは言い難い。ドラフトの裏金問題やFA選手へのタンパリングにしても、コミッショナーに白黒をつけようという強靱な意思や調査力があるとは思えない。それどころか「視線はカネも力もある一部球団を向いている」といわれた時期すらあった。

 今回の米コミッショナー裁定により、改めて日米の差が露呈したのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性