韓国開幕に独再開も…Jリーグ慎重論に「自粛ポリス」の影

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 JリーグとNPB(日本野球機構)による「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第7回会合が11日午前中に行われ、午後からはJリーグの臨時実行委員会が行われた。

 韓国Kリーグが8日に開幕し、ドイツ・ブンデスリーガは16日に再開する。そんな<追い風>が吹く中、同会議の専門家チーム(座長=東北医科薬科大・賀来特任教授)からの「まだ第2波、第3波の可能性もある。再開の日付を確定するのは難しい」との指摘を受け、Jリーグ村井チェアマンも「具体的な再開についての議論はしていない。たとえ再開したところで安定的に(リーグが)運営できるかどうか、長期的な視点で準備をしていかなければなりません」と慎重な姿勢に終始した。

「Jリーグが今一番恐れているのは、サッカーに興味がない層の<自粛ポリス>です」とあるサッカー関係者がこう続ける。

「例えばPCR検査ですが、韓国もドイツも1部、2部に所属する選手全員に検査を実施した上で開幕、再開を決定したが、国民からの不平不満は皆無だった。しかし、日本の場合、必ず『なぜサッカーだけ特別扱いなのか?』という声が上がるのは必至。営業中のライブハウスに『自粛しろ。次に発見したら警察に通報する』、飲食店を名指しして『従業員に感染者がいる』とネットに書き込むなどの事案が起こっているが、そんな行き過ぎた<自粛ポリス>によって、Jリーグ再開は時期尚早という流れになることを懸念するあまり、どうしても慎重論を唱えざるを得ない」

 自粛ポリス、何とも厄介なモノである……。

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