組織委“コロナ五輪”エンブレムに抗議 米記者が反論寄稿

公開日: 更新日:

 日本外国特派員協会(FCCJ)の月刊誌に、東京五輪エンブレムと新型コロナウイルスのイメージを関連づけたデザインが掲載された問題は、結局、FCCJ側がデザインを取り下げて決着した。しかし、表現の自由の観点などから撤回に同意できないとする記者の意見が相次いだという。一連の問題について、米ニュースサイト「デーリービースト」のジェイク・エーデルスタイン記者が日刊ゲンダイに寄せた。

  ◇  ◇  ◇

 写真を見てもらえば分かるように、これは、コロナと五輪を関連づける“風刺”です。大会組織委員会は猛抗議していますが、言論の自由を重視する社会なら、寛容な態度で笑い飛ばせばいい話です。ところが、東京五輪組織委員会のスポークスパーソンは、FCCJに取り下げを要求し、「世界中で人命、経済、人々の生活に多大な被害がもたらされている中、大会の象徴であるエンブレムと関連付けたデザインは誠に遺憾」「(表紙が)多くの人々やアスリートの感情にも配慮を欠いている」――と抗議しています。しかし、これほど偽善的な発言はないでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」