組織委“コロナ五輪”エンブレムに抗議 米記者が反論寄稿

公開日: 更新日:

 日本外国特派員協会(FCCJ)の月刊誌に、東京五輪エンブレムと新型コロナウイルスのイメージを関連づけたデザインが掲載された問題は、結局、FCCJ側がデザインを取り下げて決着した。しかし、表現の自由の観点などから撤回に同意できないとする記者の意見が相次いだという。一連の問題について、米ニュースサイト「デーリービースト」のジェイク・エーデルスタイン記者が日刊ゲンダイに寄せた。

  ◇  ◇  ◇

 写真を見てもらえば分かるように、これは、コロナと五輪を関連づける“風刺”です。大会組織委員会は猛抗議していますが、言論の自由を重視する社会なら、寛容な態度で笑い飛ばせばいい話です。ところが、東京五輪組織委員会のスポークスパーソンは、FCCJに取り下げを要求し、「世界中で人命、経済、人々の生活に多大な被害がもたらされている中、大会の象徴であるエンブレムと関連付けたデザインは誠に遺憾」「(表紙が)多くの人々やアスリートの感情にも配慮を欠いている」――と抗議しています。しかし、これほど偽善的な発言はないでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾