2年連続盗塁王を獲得 コーチ冥利に尽きた福地寿樹への指導
一塁コーチャーはそんな選手の背中を押すのが役割です。「おい、どうする?」とか「自分の判断で決めろよ」なんて言っていては選手は走れません。指示を出してアウトになったら、「ごめん、俺の責任だ」とフォローするのも大事です。
走力はあるのに、いくら背中を押しても走れない選手もいる。「この場面では絶対に牽制はしてこないから」と言っても覚悟が決まらず、「俺が責任取るから」と言っても動かない。頭のどこかに「そうは言っても牽制が来るんじゃないか」という思いがわずかでもあれば、スタートは切れないんです。
その点、福地は非常に研究熱心で思い切りもいい選手でした。そして僕のアドバイスをしっかり聞いてくれる。時に背中を押し、「ここは走る場面じゃないから」と時には押しとどめたのが、2年連続盗塁王のタイトルにつながったのかなあ、なんて思います。
福地は普段から真面目で、自分のやることを毎日、しっかりやっていました。試合前練習でも、盗塁のスタートを切る練習を1日何本とルーティンを決めて取り組むなど、準備を怠らなかった。もちろんタイトルもうれしいですが、コーチにとって、自分のすべきことを理解している選手を指導することに勝る喜びはないと思います。
時代は前後してしまいますが、次は真中の話をしましょうか。




















