中日・根尾昂 ブレークは2、3年後…急がば回れの二塁挑戦

公開日: 更新日:

中日 根尾昂(20歳・2年目・18年1位)

 開幕一軍入りは逃したが、二軍では6月26日時点で打率・313をマーク。好調な滑り出しを見せている。「ただ、一軍でブレークするのは早くて2~3年後でしょう」とは、中日OB。

「一軍で通用するための守備力を身につける必要がある。昨季は送球難に苦しんでいましたから。ただ、成長の兆しもある。外野挑戦していた根尾は今季、二塁での出場が続いている。外野挑戦は出場機会を増やすことが目的だったが、仁村二軍監督は、『外野だと集中力が途切れがちで打撃のこととかいろいろ考えてしまう。二塁は動きが多く、守りに集中できる』と、二塁中心に内野手として足場を固める方針。根尾は練習熱心である一方で、いろいろと考え込んでしまうタイプ。考える前に動くという習慣を身につける上でも、内野専念はプラスです」

 中日では、正三塁手の高橋(11年1位)が新人時代から一、二軍を行ったり来たりするなど、土台づくりに時間がかかり、一軍に定着したのは7年目の18年だった。

「中日は将来の大砲候補にもバントを教え込むなど、小さくまとまるケースもあったり、監督が交代するたびに育成方針が変わるなど、一貫性がなかったりした。与田監督は若手をじっくり大きく育てようとしている。無理に一軍で使うより、二軍で土台づくりをした方がかえって、成長速度が上がると考えているようです」(前出のOB)

 急がば回れ、である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  2. 7

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  3. 8

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

  4. 9

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝