巨人快進撃で宙に浮く“ポスト原”阿部禅譲の既定路線が混沌

公開日: 更新日:

育児が一段落するあの大本命…

 原監督は4日に監督通算1034勝目を挙げ、長嶋茂雄終身名誉監督(84)の巨人歴代2位に並んだ。そのミスターは球団を通じてこんなコメントを出している。

「私は15年間で1034勝させてもらいましたが、原監督は13年間で1034勝、私は65歳までジャイアンツの監督をやらせてもらいましたから、原監督の61歳は、まだまだ若い。未来永劫、ジャイアンツの地盤がしっかりと固まるまで、チームをけん引してもらいたいと思います」

 原監督は今年62歳を迎える。ミスターが言う「65歳」をメドとするなら、さらに3年間ほど契約を延長しても不思議ではないことになる。

「そうなれば、ポスト原監督を巡る次世代の争いが、再び混沌としてきます」と、さる読売関係者がこう指摘する。

「来季終了後、今季から二軍監督になった阿部慎之助(41)に、原監督から一軍監督の座が禅譲されることが既定路線のようになっています。でも、そんなことは決まっていません。幹部によれば、あくまで『今年と来年で指導者としての適性を見る』ということ。もちろん、現段階では最有力候補ではあっても、もし適性がないと見なされれば、脱落するわけです。さらに原監督が契約を延長すれば、候補者の事情が変わってくる可能性があるのです」

 一体どういうことか。

「永遠の最有力候補・松井秀喜(46)と高橋由伸前監督(45)を推す声が間違いなく出てくる。特に松井の場合、巨人復帰は育児が落ち着いてから考えるとしているそうなので時間が経過すればするほど、巨人監督就任の可能性は高まります。球団の中でやはり別格。松井が首を縦に振った瞬間、道は開けますから。由伸にしても、負け続けた16年からの3シーズンで一度引いてもらっている。幹部には、一定の時間を置き、今度こそ原監督にしっかり地盤を固めてもらったうえで再起させたい思いがある。原監督の今後の去就次第で、次は阿部監督という既定路線は根底から揺らぐことになります」(前出の関係者)

 昨オフ、現役を続行するつもりだった阿部を説得し、二軍監督に据えたのは、他ならぬ原監督だ。もちろん、自身の後継者にするためである。が、巨人がぶっちぎればぶっちぎるほど、自身がその座に居座れば居座るほど、阿部が脅かされるという皮肉なことになりそうなのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学