ジャクソン大麻逮捕の波紋…“身体検査”要厳重で補強二の足

公開日: 更新日:

 球界に激震が走った。

 10日、ロッテの新外国人ジャクソン(32)が大麻取締法違反の容疑で逮捕された。現役助っ人の大麻所持、逮捕は1988年の近鉄・デービス以来となる。

 ジャクソンは7日、広島県警による千葉市内の自宅捜査で、所持していた大麻リキッド(大麻を液状に加工したもの)を押収された。その翌日の8日に球団に契約解除を申し出て、9日に受理。このスピード解雇も逮捕となれば納得だ。

 ジャクソンは中継ぎとして今季7試合で投げ、1セーブ、3ホールド、防御率3・86。勝ちパターンの一角を担っていただけに、ロッテのダメージは大きい。

 他球団も他人事ではない。今季は新型コロナで開幕が遅れた影響もあって、補強期間は例年の7月31日から9月30日に延長されていた。各球団ともにリストアップしていた外国人選手もいただろうが、ジャクソンが大麻所持となれば身体検査は普段以上に厳重に行わなければいけない。その時間があるかどうか。

「ただでさえ、外国人選手を獲得する際は性格や素行、日本に適応できるかどうかなどを年単位で調査し、見極める。薬物チェックもするが、逮捕者が出たとなれば、その検査も普段以上に入念に行わなくてはいけない。外国にいる選手に、そこまで綿密な調査ができるかどうか。仮にできたとしても、9月30日までに間に合うとは思えない」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  5. 10

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較