著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

<5>主将を後輩に…「これでダメならピッチを去る」と覚悟

公開日: 更新日:

 そして19年は自ら常勝軍団の主将に就任。序盤こそ連続出場していたものの、またも足の状態が悪化して5カ月間もの離脱を強いられる。

 冒頭の松本山雅戦は9月の戦列復帰からリーグ3試合目だったが、本来の切れ味鋭いプレーが影を潜め、「あんなにいい選手がかわいそう」という声が対戦相手からも出たほど。貪欲に勝利を求める鹿島サポーターからも不安視する声が出始め、本人もいたたまれない気持ちだったに違いない。

 今季、主将を三竿健斗に託した時点で「これでダメならピッチを去る」と覚悟を決めていたのだろう。

 内田は、そういう弱気を人前で見せないタイプの人間だ。松本山雅戦の際も「ホントに俺がやんなきゃいけない、個人で」と自らを奮い立たせた。が、同年の鹿島は無冠で終了。新国立競技場のこけら落としとなった20年元日の天皇杯決勝で神戸に苦杯を喫した後も「今季もケガをして終わりましたね」と淡々とした様子で報道陣に対応した。

■ご意見番

 ただ、退任した大岩監督に対しては「剛さんには17歳で鹿島に入ってから面倒見てもらったのに主将として一冠も取らせてあげられなかった」と申し訳なさそうに話した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?