東京で秋季大会予選始まる 囁かれる“隠れシード”とは

公開日: 更新日:

「最大の理由は1次予選で私立の強豪校同士が対戦する機会が少ないことでしょう。東京では当番校制度(24校)というのがあり、自分の学校のグラウンドを1次予選の会場に提供して試合できる代わり、部員がボールボーイやスコアボードなどの手伝いをするわけですが、当番校になれるような公式戦ができる広いグラウンドと、レギュラー以外で手伝いができる多くの部員をそろえた野球部はほとんどが私立の強豪校。つまり、おのずと当番校は固定化されるわけで、二松学舎のようにグラウンドが都外にあるケースは別として、1次予選で強豪校同士が当たることはまずない。秋季大会の1次予選1回戦で『早実対帝京』なんて聞いたことがないでしょう。都内の球児の間で、当番校が『隠れシード』と呼ばれているのもそのためです。『結局は本大会で強豪校同士はぶつかるのだから、当番校にアドバンテージはない』という意見もありますが、仮に1次予選の1つのブロックに私立の強豪校が集中しつぶし合う展開になったら、どうなるか。間違いなく、今よりも本大会に進出する都立高は増えるだろうし、結果も変わるでしょう」

 本来は夏予選のように公の球場を使う方がいいが、予算や人員配置の面で難しいのだろう。いずれにしても、球児から不公平感が出ないよう考えてもらいたいものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動