野村監督の冷徹な計算 シーズン半ばで主力選手を休ませた

公開日: 更新日:

 プロ野球のペナント争いも終盤に差し掛かった。

 クライマックスシリーズがないセ・リーグ巨人が独走しており、優勝、日本シリーズ進出は確実だろう。そして下位チームは来季を考えて若手を使い始めている。

 来季を見据えるといえば、最も露骨だったのがヤクルト時代の野村克也監督(2020年没、享年84)だ。野村ヤクルトでコーチを務めていた人から、こんな話を聞いた。

「1994年のオールスター休みの練習時、野村監督がコーチを集めてこう言ったのです。『これから主力選手で故障や体調に不安のある者は休ませろ』と」

 そのコーチは「今年は優勝を諦めた。勝負は来年だ」という意味だと理解したという。なぜなら球宴前、野村監督が「優勝は無理」とも受け取れる発言をしていたからだ。マスコミなどから「ファンに失礼。選手も敏感に反応する」と批判されたが、本人はどこ吹く風だったようだ。

 当時を振り返ると、球宴前の時点でヤクルトは首位巨人と8.5ゲーム差の2位。逆転は不可能ではない。プロ野球ではもっと大差のゲーム差をひっくり返した例もある。しかも、ヤクルトはシーズン前半、巨人とは8勝8敗の五分の戦いをしていたのだ(後半は3勝7敗)。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に