田中将メジャー残留の根拠 ヤ軍敗退の戦犯も楽天に戻らず

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今の価値はどれくらい?

 それなら、いまの田中にはどれくらいの価値があるのか。ヤンキースは田中にどれくらいの金額を提示するのか。スポーツライターの友成那智氏はこう言った。

「今年FA市場に出る先発で確実にQOを受けるのは、防御率1・73でサイ・ヤング賞候補のバウアー(29=レッズ)くらい。QOを蹴ってレッズも含めた争奪戦の末、最終的に6年160億~190億円程度になるでしょう。田中は先発2、3番手の位置付けで、ヤンキースが提示するのは2年32億円ほど。他球団に移籍するとすれば3年53億円程度ではないか。先発がノドから手が出るほど不足しているレッドソックス、エンゼルス、フィリーズ、ジャイアンツあたりは資金力もあり、それくらいの金額を提示しても不思議ではありません」

 ヤンキース残留なら年16億円、それが不満で他球団に移籍すれば年18億円弱の3年契約が期待できるというのだ。

 田中は楽天最後の13年に24勝0敗1セーブ、防御率1・27の圧倒的な投球でチームの日本一に貢献。思い残すことがないくらいの成績を残してから海を渡った。そんな田中だけに思い入れのある古巣からラブコールを送られたとしても、メジャーで不完全燃焼のまま日本に帰ってくるとは思えないのだ。

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