六川亨
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六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

追憶のマラドーナ 90年W杯ブラジル戦で見せた一瞬の輝き

公開日: 更新日:

 非常に興味深かったのが、地中海に浮かぶシチリア島のパレルモ、サルデーニャ島のカリアリの2会場にグループFが割り当てられたこと。強豪のイングランド、オランダのサポーターはフーリガンの悪名が鳴り響いており、組み合わせ抽選会の後、世界中で「うまく(凶暴なフーリガンのいる国を)島封じにした」と言われたものである。

 筆者は、グループリーグの期間中はミラノを取材の拠点とし、決勝トーナメント以降はベースをローマに移して取材活動を続けることにした。

■体が重そうに感じられらたマラドーナ

 そしてメキシコで文字通り<世界一>となったマラドーナである。

 所属していたイタリアのナポリ(84~91年)を初のセリエA優勝に導くなど〈王様〉として君臨していたが、対戦相手の執拗なラフプレーによって負傷が絶えなかった。

 そして迎えたイタリアW杯。開幕戦に登場した王者アルゼンチンは、カメルーン相手に0-1で敗れてしまう。驚異的な身体能力を誇るカメルーン選手と比べたせいかも知れないが、マラドーナの体は重そうに感じられた。

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