著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

追憶のマラドーナ 「神の手」と「5人抜き」ゴールの思い出

公開日: 更新日:

 マラドーナが死んでしまった。2020年11月25日。アルゼンチンのブエノスアイレス近郊の自宅で死因は心不全だった。10月30日に60歳となり、還暦の誕生日を迎えたばかりというのに……あまりにも突然の訃報だった。

 マラドーナのプレーを初めて見たのは、多くの日本人がそうであったように1979年、日本で開催されたワールドユース(現U-20W杯)だった。

 大宮サッカー場(現NACK5スタジアム)で開催されたグループリーグ。アルゼンチン代表は3戦全勝と危なげなく勝ち上がり、旧国立競技場で開催された決勝トーナメントでも、マラドーナは異次元のプレーで日本ファンを魅了した。

 何も特別なことをしているわけでもない。なのに簡単にマーカーを置き去りにし、そしてシュートを決めて見せる。瞬間的なスピードだったり、相手の思惑の逆をついたりーー。簡単そうに見えるプレーほど<サッカーでは難しい>ことを知ったのも、マラドーナのおかげだった。

 次にマラドーナのプレーをスタジアムで見たのは、大学を卒業してサッカー専門誌に就職して迎えた1986年のメキシコW杯だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ