23年W杯ラグビー日本代表 強化は欧州最高リーグ経由がカギ
2023年ラグビーW杯フランス大会1次リーグの組み合わせが日本時間14日に決まった。
前回19年大会に次ぐ8強入りを目指す日本(世界ランキング10位)は、同2位のイングランド、同8位のアルゼンチンと同じD組に入った。
イングランド(03年大会優勝)、アルゼンチン(07年大会3位)とも、過去に実績のある強豪。
1次リーグを「死のグループ」で戦う日本代表ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=51)は「ともにセットプレーが強く、体が大きい。スクラム、ラインアウト、ディフェンス面をもっと強化しなければならない」と、今後の強化方針を明かした。日本大会に続く決勝トーナメント進出の手応えについては「前回までの戦いで、我々ができることはある程度示せている。目標はまず8強。イングランドに競り勝てるようなチームづくりを見据えて準備していく」と話した。
前回の快挙は世界中から称賛を浴びたが、日本のラグビーを取り巻く環境は厳しさを増している。日本代表の強化の一環と位置付けられた南半球最高峰リーグのスーパーラグビー(SR)に日本から参戦していたサンウルブズが昨季を最後に除外された。ティア1と言われる欧州や南半球の各チームが対抗戦を実施する中、日本は年内に予定していたテストマッチがコロナ禍により中止。多くの強豪が新チームでの再スタートを切っている中、国際試合を経験できていないのは日本ぐらいのものだ。